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開店して
お店には
いつものように
お客さんが
入ってきた。
コウが
いなくて
がっかりしている
女性客もいた。
私は、
コウの名前を
聞きたくなかった。
このお店にいれば
嫌でもコウの
話が耳に入る。
私は、アキラに
ちょっと疲れたので
休みたいと
スタッフルームを借りた。
スタッフルームに
入って
ソファーで横になると
泣き疲れたせいか
眠気が襲った。
(あ!寝ちゃったよ…)
いつの間にか寝てたらしく起きたら、テーブルに
置き手紙があった。
『華へ。
ごめん。先に帰るね。
華ママには
連絡しといたからね。』
(え?どうして?
圭織め~!!!)
携帯で時間を確認すると
am1:43。
(電車ないじゃん…)
とりあえず
スタッフルームを出ると
アキラとケンがいた。
お店は、まだ
お客さんで賑わっていた。
「おー。やっと目が覚めたか?」
アキラは
ハイテンション
だった。
「うん。いつの間にか寝ちゃってごめんね。」
「悪ぃ。圭織、先に送った。俺さぁ、酒飲んじゃったから送れねぇんだわ!タクシー呼ぶから待ってな。」
そう言ってアキラは
電話しながら一服すると
言って
奥に消えた。
私はケンに
「さっきは、
泣いて抱きついたりして
ごめん」
謝ると
「華ちゃんて…
コウがすきだったんだぁ」
ケンは
ニヤニヤしながら
私の顔を見た。
私は恥ずかしかったけど
「もう諦めたから」
そう言って
無理に笑って見せた。
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