記念日?

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お店に向かう途中 「お前さぁ、 今日、 帰るの遅くなっても 大丈夫か?」 コウに聞かれた。 「うん… 何で? 明日、祝日だから?」 「あー、明日って 祝日だっけ? じゃあ、丁度いいか!」 「祝日の前は だいたい 圭織の家に泊まってるから大丈夫だよ」 「そっか!」 コウは私の答えを 聞いて嬉しそうに 笑った。 お店に着くと 雑貨屋で買った キャンドルを出して 並べた。 コウは私が選んだ 可愛いキャンドルに 火をつけると 店内のライトを消した。 2人でカウンターに座り キャンドルを眺めた。 「キレイ…」 私はうっとり 眺めた。 「お前の目の中…」 「え?」 コウは 私の目を じっと見つめると 顔を近づけた。 ドキッ 久しぶりに コウにキスされると 思った私は 思わず 目をつぶった。 私が思いっきり 目をつぶったので コウは 私から離れると 「何、構えてんだよ(笑)」 そう言って 私の頭を ポンポンすると カウンターの中に 入った。 「ごめん… 久しぶりだったから 緊張しすぎて…」 私が 顔を赤くして 言うと 「わかってるよ」 コウは優しく 微笑んでくれた。
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