第1章

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やはり、麗華は紅い月の光で仄かに紅くなった桜を見ながら笑顔で泣いていた。 京「麗華、泣いてるのか?」 俺は一体、何を馬鹿なことを聞いてるんだ? もっと聞かなきゃならないことがあるだろ。 京「何で別れるんだ?理由くらいちゃんと聞かせろよ」 理由が分からないまま別れるのが嫌とかって以前に麗華を失うのが耐えられなかった。 親友も死んで、今度は麗華まで居なくなったら俺は一人になる。 それだけは何があっても嫌だった。 麗華「そうね、何も理由を教えないでさよならは確かに辛すぎるわね」 口調までいつもと全然違う大人びた感じの喋り方に変わっていた。 麗華「さっき言ったわよね、ここの世界の人間じゃなくて私は鬼の巫女だって」 確かにそう言った。 麗華「戻るというか、ここに迎えが来るのよ」 ここ?何で、俺の家の神社に迎えに来るわけ? そんな時だった、神社の鬼が祀ってある場所が光だしたのは。 麗華「やっぱり来たみたいね」 悲しげな顔をして麗華は言っていた。 その場所から謎の3人が現れた。 謎の人物「麗華様、お迎えに上がりました」 そう言って、奴らは近寄ってきた。 麗華「京、私はあなたと居れてホントに幸せだったのよ」 京「俺だってそうだよ」 当たり前だろ、お前が居なかったら俺は今頃とっくに、、、。 俺と麗華の会話を遮るように謎の人物が会話に入ってきた。 謎の人物「お前があのお方の気にしているガキか」 お前は今は黙ってろよ、何者だろうが俺は麗華と喋ってるんだ。 京「お前ら何者なんだよ、何で麗華を連れていくんだよ」 頭の中は既に混乱状態だった。 麗華は居なくなるだの、神社の祠からは人は出てくるし普通に混乱させられた。 謎の人物「麗華様は、あのお方の計画に必要だからだ、鬼の忌み子よ」 俺の事を知ってる?何でだ? 京「何で、俺の事を知ってるんだよ」 聞きたいことは沢山ありすぎたが、俺の事を知っているのも意味が分からなかった。 謎の人物「無駄話は終わりだ、さぁ麗華様、城に参りましょう」 そう言うと麗華も歩き始めた。 麗華「叶うのなら京とずっと傍らに居たかったわ、でも今日でお別れね」 さっきの桜を見ながら泣いていたときと同じ顔をしていた 麗華「さよなら、、、。」 京「待てよ、麗華!」 引き止めようとした俺の意識はそこで途絶えた…。
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