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家の中は静寂に包まれている。
誰もいないから当たり前だけれどそれが寂しい。
隣に温もりを感じることが出来ないのが寂しい。
そう思いながらいつものように冷蔵庫を開けると、今日はゼリーがあった。
「おやつ」と書かれた紙が貼ってあるゼリーをひとつ冷蔵庫から出してテーブルの上に置いて、制服のまま椅子に座って食べ始める。
ゼリーを食べ終えてぼんやりしていたわたしの耳に玄関が開く音と、ただいまーという声。
「おかえり」
リビングに入ってきた、とてとてと歩く足音の主に向かって声をかける。
「ただいまお姉ちゃん」
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