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心身状態はあまりよくない。
親が不安定だと子供も不安定になる。
スクールカウンセラーの先生が言っていたのだ。
他はどうか知らないが、私はそれに該当していた。
自分自身でも知らないうちに両親の心身と自分の心身が繋がっていて、自分に対しての確信が持てなくなった。
不安定な自分は自分として成り立っているだろうか。
他の子たちとは違うのではないか?
そんな私が会話なんてできているのか?
不安定で不安な中学一年生だった。
そんなやつと親しくするクラスメイトなんていない。
私は自然と孤立し、独りになり、たまにスクールカウンセラーとも会うので、教室では浮いた存在になっていた。
「じゃあ、ここ、篠瀬。……ん?篠瀬はいないのか?」
数学の教師がクラスを見渡す。
篠瀬はいなかった。
あいつはあまり学校に来ない。
でも全く来ないわけではないから、不登校とは違う。
たまにふらふら来て、ふらふら帰る。
そういうやつだった。
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