巨人の初体験。

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 --------------泣き倒した繭が、落ち着きを取り戻すのを待って、2人で資料室を出た。  カバンを取りに教室に戻る。  教室は1コ下の階。  俺の少し後ろから、繭が続いて階段を下りる。  「…比呂、最後にキスがしたい」  振り向くと、目を真っ赤にさせた繭が立ち止まってオレを見ていた。  「…うん」  目を閉じ、静かに繭の唇にキスを落とす。  そっと唇を離し、目を開けると、  「あ…」  繭の後ろから、小春と大志が階段を降りてきた。  「邪魔してゴメン」  気まずそうに、何故か慌てた小春が大志の手首を掴んで、足早に俺らの横を通り過ぎた。  大志が俺を横切ろうとした時『おや、まぁ』とふざけながら呆れた様に笑った。
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