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「まじで保健室行こう。手当てしてもらわないと余計痛くなるぞ」
小泉の腕を引っ張り上げて立たせる。
「ありがとう。でも、ひとりで行ける」
俺より身長の高い小泉は、俯いたところで下から顔が丸見えで、強がっている事は一目瞭然だった。
「一緒に行「大丈夫、大丈夫」
小泉が俺の言葉を遮って『二ッ』と笑った。
小泉からしたら、俺なんかに同情されるのはムカつく事なのかもしれない。
でも、身長が高いってだけで女の子扱いしてもらえない小泉を、俺だけでも女の子として接してあげたいと思った。
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