小人に出会う巨人。

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 「すいません。背中、異常に広くて。1枚で平気です。ありがとうございました」  きっと普通の女の子だったら、1枚で充分足りていただろう。  やっぱり私は、女の子なんかじゃないんだ。  Tシャツを下ろして立ち上がると、  「冷えピタ貼ります?」  ベッドのカーテンが開き、それはそれは小さな男の子が、ほっぺに冷えピタを貼り付けてこっちに来た。  「デカッ!!」「ちっさ」  そして、お互いから漏れる、素直な感想。  「小柄なだけです。まだ1年なんで、これから全然伸びますから!!」  男の子が、背伸びをしながら私を軽く睨んだ。  「私だって大柄なだけです。もう3年だから、これ以上伸びないように祈ってますから!!」  男の子の真似をして言い返すと、男の子が『ふふッ』と可愛く笑った。  つられてこっちも笑ってしまう。
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