横たわる巨人。

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 視界に地面が迫りくる。  足が1歩も前に出ず、膝から崩れ落ちた。  …あ、倒れちゃった。  朦朧としていても、なんとか意識があった為、自分が倒れている自覚があった。  …起きなきゃ。でも、身体が重くて起き上がれない。目も開かない。  体重、減ったはずなのに何で?  『どうしよう、小泉さん倒れちゃった。 でも、おっきすぎて運べない』  『寝てても大きいね』  『おんぶして運べないから担架持って来よう』  薄れゆく意識の中、先生と女子たちの会話が聞こえて来る。  …頑張って痩せたけど、全然小さくなんて見えなかったんだ。  頑張ったって、私は巨人のままだった。
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