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保健室に着き、香川くんが私をベッドに運んでくれた。
少し横になると、気分もだいぶ良くなり、目が開けられるようになった。
ゆっくり瞼を開くと、
「小春、大丈夫?」 「小春ちゃん、水飲む?」
香川くんと大志くんが私の顔を覗きこんでいた。
「…水、飲みたい」
喉も、口の中もカラカラだ。
身体を起こし、大志くんから手渡されたペットボトルの水を受け取ると、喉を鳴らせて半分くらい一気に飲んだ。
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