横たわる巨人。

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 ペットボトルから口を離すと、  「小春、走ってる途中から物凄く顔色が悪かったから、やべぇなって思ってた」  香川くんが話し出した。  香川くんは、具合の悪そうな私に気付いてくれていたから、倒れた時に駆けつけてくれたんだ…。  「ごめんね、香川くん」  うなだれながら頭を下げる私を、  「だから、ダイエットなんかしなくていいって言ったんだ」  香川くんが諭す様に叱った。  香川くんの言う通り、私のダイエットなんか、無駄でしかなかった。  「…うん」  ちゃんと反省しているから、どうかこれ以上責めないで下さい。  虚しくて、悲しくて、巨人のくせに泣いてしまいそうだから。
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