巨人の未来。

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 今日の授業が終わり、放課後の進路面談が始まった。  俺の志望大学は推薦で行けるだろうとの事。一安心。  と、いう事で俺の面談は5分で終了。  小春と大志がいるであろう視聴覚室へ向かう。  扉を開くと、1人でスマホを弄る大志がいた。  「小春は?」  「小春ちゃん、『私、そろそろ行くねー』ってさっき出て行きましたけど、すれ違いませんでした?」  首を傾げる大志。  ウチの高校の階段は、校舎の両端と真ん中の3箇所。  すれ違う確率は3分の1。  やっぱり、小春と俺はすれ違わない。
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