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小泉が加わったチームは俺がいるチームと戦う事になった。
ゴール下に立ちはだかる巨人、小泉。
小泉は身長は高いが、かなり痩せ型だ。
それなのに、自分よりデカイ女は女とは見えていないのであろう、俺のチームの男たちは、手加減なしで小泉にぶつかって行く。
簡単に吹っ飛ぶ小泉。
「小泉!!」
敵ではあるが、小泉に手を貸そうと駆け寄る。
「ちゃんとゴール守れよ、小泉!! 図体デカイんだからさー」
しかし、味方のはずの小泉のチームの男子は、『負けんじゃねーかよ』と言い捨てると、小泉を起こす事なく試合に戻って行った。
「比呂ー!!」
向こうのコートでは、繭が可愛い笑顔で俺を応援してくれている。
なんで誰も『大丈夫?』の一言さえも小泉に掛けてやらねぇの?
繭は小泉の友達じゃねーの?
俺の事を応援してくれるのは嬉しいけど、小泉、結構な勢いで身体打ち付けてたじゃん。
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