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「……どこに…行く?」
立ち上がって香川くんを見ると、香川くんは少し驚いた後、口を真横に伸ばし、『ニィ』と笑った。
「じゃあ、ゲーセン行こう。折角だから記念にプリ撮りに行こうぜ」
「俺も行くー」
大志くんも立ち上がる。
「そのメイク道具、店のヤツだろ。さっさと返しに帰れよ」
何故か大志くんをハブろうとする香川くん。
「このメイク道具は練習用だから、返しに行く必要ないんですー」
自分をハブろうとしている香川くんに、意味有り気な意地悪な笑みを浮かべる大志くん。
大志くんには、香川くんの意図が分かってるのかな。
香川くんは、何を考えているのだろう。
…アレかな?
「『小人に襲いかかる巨人』?」
香川くんは、いつかのツイートの事を気にしているのだろうか。
てゆーか、ついさっき、大志くんと私が傷ついたら慰めるって言ったばかりなのに。
慰めるの、やっぱ面倒なのか?
いきなり、大志くんや私が傷つかない様に配慮しようとするし。
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