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------------結局、香川くんと2人でゲーセンに行く事になった。
2人並んで街を歩く。
…なんか、デートみたいだ。
制服デート…憧れだった。
自分には出来ないものだと思ってた。
実際のところ、デートではないのだけれど。
それでも嬉しくて、ドキドキする。
チラッと香川くんを見ると、香川くんと目が合った。
「…手、繋ぐ?」
香川くんが、自分の左手の甲を私の右手に少しだけ触れさせた。
彼女がいるのに何を言っているんだ、香川くん。
…きっと、香川くんに他意はない。
私は浮気相手にすらなれない。
巨人の私に、そんな気を起こすわけがない。
もう2度と制服デートなんて出来ないだろう。
と言うか、男の人と手を繋ぐチャンスなんて、今後ないかもしれない。
「…手、繋いでもいい?」
香川くん、私に思い出をくれませんか?
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