313人が本棚に入れています
本棚に追加
--------------ゲーセンに着き、早速プリ機へ。
男のコと2人で遊ぶ事自体初めてだから、当然プリを2人で撮る事も初めてなわけで、尋常じゃなく照れる。
香川くんが、慣れた様に顔を近づけてくるから、自分の顔が真っ赤になってくのが分かる。なのに、
「小春ももうちょい顔寄せてよ」
香川くんが、何の気なしの無理な要求をしてきた。
何を言い出すんだよ、香川くん!!
恥ずかしさを堪えつつ、気持ち程度に寄ってみたが、
「もっと寄らないと、俺ら何か仲良くなさ気じゃん」
香川は、私との間に出来ている余所余所しい空間が気になるようで、私の肩を掴み、自分の方へ引き寄せ、密着した。
…が、いやらしさの欠片もない。
肩を抱かれているというよりは、肩組をしているような形になっているウチらは、まるで男同士の友情を体現している様だった。
やっぱり、繭と私とでは違う。
前に『比呂と撮ったんだ』と繭が見せてくれたプリは、香川くんが繭を後ろから抱きしめていたり、2人がキスをしていたりした。
まぁ、違って当然なんだけれど。
ウチらがキスするわけにいかないし、私の方が香川くんよりデカイから、後ろに立たれたら香川くんが見えなくなってしまう。
香川くんと撮ったプリは、色気のひと つもなかったけれど、香川くんは凄く楽しそうな笑顔をしていた。
私はと言うと、緊張余って引きつりまくった笑顔で、どうしようもない感じに写っていた。
最初のコメントを投稿しよう!