313人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺、さっきちょっと嬉しかった。小春が『キレイ』って言われた事」
身長が私より若干低い香川くんは、抱き合うとちょうど私の首辺りに香川くんの口がくる様で、香川が喋ると、首に息がかかって、こそばゆくて何かエロい。
「…最高の慰めをどうもありがとうございます」
ちゃんと分かってる。
香川くんはただ、慰めてくれているだけ。
でも、抱きしめられながらこんな事言われたら、うっかり好きになってしまいそうになる。
どうせ報われない。
もし、香川くんが繭と付き合っていなかったとしても、こんな私と付き合いたいとは思わないだろう。
だって私は、香川くんより背が高い。
無駄に傷つきたくない。
『もう大丈夫』と香川の胸を押した。
最初のコメントを投稿しよう!