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大志を一緒に連れてかなかったのは、小春が『小人に襲いかかる巨人』と呼ばれるのが嫌だったと言うよりは、小春と2人で居たいと思ったから。
------------小春を、上手く慰める事が出来なかった。
抱きしめれば突き放され、慰めの言葉も『ありがとう』と流された。
やっぱり、俺じゃダメなのだろうか。
大志じゃなきゃ、無理なのだろうか。
小春と別れ、1人家に向かい歩いていると、ポケットの中でスマホが震えた。
溜息を吐きながらポケットに手を突っ込み、スマホを取り出して画面をタップする。
〔俺をハブってまでしたデートは、さぞ楽しかったでしょうね〕
大志からのLINEメッセージだった。
〔おかげさまで〕
小春と撮ったプリと共に返信。
楽しかったよ、俺はね。でも、小春は…。
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