序章 終わりの始まり

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「…もう…あきらめ…て……」 「嫌だ……諦める…ものか…」 リバースは泣いていた 「何で、何で治らないんだよ…!!」 「リバース…」 「アリア……ごめん…な…」 するとアリアは、力を振り絞りリバースの手を握った。 「…私の……パートナーを……受け…取って…」 リバースは、握られた手を見た …小さな竜の卵だった。 「…あなた…だけは、生き…残って…。 …幸せに…なって……」 「………」 「義父さん…達も……願って……いるよ……」 「…!!」 真後ろを見ると、自分の家族に矢が刺さっていた。 「…あ……お父さん…母…さん……お兄ちゃん…」 再びアリアに目を向けると…既に息を引き取っていた… 安らかな表情で… 「……うああぁああぁあぁぁあぁぁあぁあぁぁあっ…あぁああぁああぁあっ!!!」 リバースは、泣き叫んだ。 天に高く響く程…… 雄叫びのように泣いた …暫くした後…家族と、アリアを丁寧に 埋葬した。 …形見をきちんと手元に残して… 「…………」 『リバース…』 後ろで女性の声がした 「…ユウ……何で、皆が死ぬ事になったんだ…」 『…ごめんなさい…』 「…何で謝るんだ…」 『私たちが、起こした戦争で…人間達や生き物を巻き込んで…』 「…!!」 リバースは、すぐさまユウに殴りかかった…が、既に魂の状態だったため、リバースの拳が宙を切った それでもリバースは、殴るのを止めなかった 「お前達の…お前達のせいでっ…!!!」 ユウは、それを悲しげな顔で見つめていた。 「魔王を…倒したってのに…何で…何で人類達が死ななきゃなんねぇんだ!?何で大事な人達が死ななきゃならないんだ!!」 リバースは、家族と婚約者を失った悲しみと、神々に対する怒りで魂のユウに怒りをぶつけてた… 『………』 「お前ら神なんて大嫌いだ…自分達の都合で人間や生き物を巻き込む自分勝手な神なんて、大嫌いだっ…!!」 『……リバース…』 ユウは言葉が詰まった… …そして… 『…私の事、信じなくても良いから今から言う事だけは信じて』
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