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…と思った時期が俺にもありました。
紫姫「うえーーっ!……お腹空いた!」
?「きゅぅぅぅぅぅ~…」
あれから約4時間、元の世界の時間にすると現在お昼。
普段は身に付けない高性能腕時計を通学カバンから見つけ出し、経過時間は完璧に把握している。
あの後俺は白い生き物と一緒に森の中を歩き回り冒険をしたりして楽しんだのはいいが、食べ物を見つける体力を残しておかなかった自分を恨めしく思う。
?「きゅるるる…?」
この白いのは何かを俺に語りかけているんだろうけど、生憎言葉はわかりません。
紫姫「お前喋れればいいのになー」
?「あ、喋った方がいいですか?」
紫姫「だって誰かと会話したいじゃん?
ていうかきゅーきゅー言われてもわからない
かわいいけど」
?「やっぱりわかりませんよね」
紫姫「…………ん?
俺今誰かと会話してた…?」
?「……きゅ?」
紫姫「な訳ないよなーw
腹減り過ぎて幻聴かよ…
……あ、白いのの名前なんだろ…
俺がつけてもいいものなのか?」
?「いいですよ~」
紫姫「んー…それじゃあ……シロノワール」
シロノ「……いい、名前ですっ!」
紫姫「だろ?美味いんだぜ~
……って待てよなに、お前喋って…!!?」
今更とか言わないで!!
シロノワールが喋ってる!!
シロノ「…きゅ…?(うるうる)」
可愛い鳴き声出して首傾げてもダメだぞ!
紫姫「お前……雄かよ!
てかすげえエロイケボだなオイ…」
シロノ「それほどでも~」
かわいい小動物の姿なのに声がイケボとかなんかすごいシュールだ。
というか異世界ってすげえな、動物(?)とも意思疎通可能なのか。
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