気付けばなんか森だった

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紫姫「あ、それで疑問なんだけどここどこ? あとシロノワールってなんの生き物なの?」  シロノワール喋れるから色々聞けば解決するだろうな。  てか異世界来て初めて会った生き物が意思疎通可能で無害で癒しなシロノワールで本当に良かった。  なにせ俺さっきも言ったけど、武器らしいものなんてベルトしかないからね。  もちろん今はちゃんと本来の使い方で使ってるよ。 シロノ「ここは人間には神秘の森と言われてるところです」  えっ、まんまやん。 シロノ「正式な名称は無くて他に、神の森や聖なる森、精霊の森など色々な呼ばれ方をされてます」  小動物のくせによく喋る…あ、俺の質問に答えてくれてるんだった。  やっぱこの見た目にイケボは合わないな、癒し半減だ。 紫姫「ちなみにシロノワールはここをなんて言ってんの?」  人間が~とかそんな言い方するからシロノワールみたいな動物がここをなんて呼んでるのか少し気になった。  するとシロノワールは俺の目の前にちょこんと座って、真っ直ぐ俺の顔を見上げた。 シロノ「んー……庭、ですね」 紫姫「庭!?」  唯一の共通点だった森っていう言葉すらも入ってないんだ!? シロノ「はい…あと私がなんなのかでしたよね 私は……えーっと、簡単に言うと妖精のようなものです」  ようなもの…って… 紫姫「曖昧だな」 シロノ「だって本当にそうなんですもん… たぶん妖精ですよたぶん」  まあ見た目的に悪魔とかじゃないだろうし、神の森やら神秘的な名前の森にいるから妖精であながち間違いじゃないだろう。  あとシロノワール知能高いっぽいからレアモンスター(?)で稀少価値高いのかも! 紫姫「そういえばここって異世界(?)なんだよな? …ほら、魔法とかで溢れてる世界…?」  そう聞いた瞬間シロノワールが文字通り固まった。 シロノ「……きゅ……きゅえぇえぇえええ?!」  なんだその驚き方は。  きゅーきゅー言う時は声可愛いなこいつ。
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