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いやしかし女の子に【ギルディアーノ】なんて名前……ありえるか?
……外国版のアキラとかタクミ、リオみたいな中性的な名前の感じ…だよねたぶん…うん。
シロノ「……勇者が召喚されたということは数年以内には戦争勃発ですかね…」
アズ「どうせいつも通り弱いんだろ」
?「それでもここ280年、魔王候補は勇者に敗北していますが?」
紫姫「…!?」
俺の後ろから聞こえた誰かの声。
同時に後ろから両肩を掴まれた感覚。
?「……今回も時間の問題のようですね」
紫姫「…は?」
強く身体を回され、後ろの人が目前に見えるようになる。
アズ「ベル…?」
?「こんな人間が魔王様の……」
真っ赤な髪に翠の瞳……に、黒縁眼鏡のイケメン。
どこか少しアズに似ているような気がす……
紫姫「…んッ!?」
そのイケメンさんの口が俺の口と軽くぶつかる。
って違うわ、これはアレだ、キス……は!?
?「……グッ…!」
しかし一秒にも満たない間に吹き飛ばされ壁へとぶつかるイケメンさん。
カディ「あ……ヴェルデ……痛そう」
シロノ「ベルさん?貴方今紫姫さんになにしようとしました?」
シロノワールが壁へと飛ばされたベルさんとやらのところへ飛んで行き、問い掛けた。
シロノ「私は紫姫さんを守る約束を彼としています
ですからそのようなふざけた真似は今後一切控えて下さい」
ベル「…わかりました、申し訳ありませんでした白様」
シロノ「それにしてもベルさん貴方紫姫さんとキス…紫姫さんと唇を触れ合わせましたね!?私もまだなのになんという…!きゅうぅ!」
アズ「まあ待て待て…!な、白様もここは一旦落ち着いて!な!」
アズが急いで渦中へ走って行き、その場を治めようと尽力している中、
紫姫「……あの、カディンネさん……」
カディ「ん?なんだ?」
紫姫「…俺男にキスされたんですけど、どのように反応すればいいのかいまいちわからなくて…」
カディ「…………今のは好意からのではなかったからな、…んー、気にせずにいればいずれ忘れるだろうな」
紫姫「助言ありがとうございます
そうします」
別にファーストキスとかじゃないからいい、というか男とのキスはカウントしないし(笑)
まだなにか言い争ってる壁際を眺めながらカディンネさんと会話する。
あ、なにげに二人で喋るの初だわ。
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