気付けばなんか森だった

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紫姫「どうした?」  口開けて動かないし、そうかと思った瞬間きゅーきゅー叫ぶし。 シロノ「ちょ、どういうことですか異世界?まさか異世界から来た人間ですかだからこんな場所に居たんですねだって人間はここに寄り付きませんもん基本!」  いきなり背中に生えた羽根使ってぴるぴると飛び上がり、俺の目線まで上がりながらマシンガントークをかましてくる。 シロノ「ということはジジイ様に会ったってことですよねアレむしろ勇者召喚ですから勇者ですか?それにしては魔力無い感じないんですけど…どういうことです?」  落ち着け落ち着けシロノワールさん。  まあ、取り()えずですね。 紫姫「ジジイ様とはどなた?」 シロノ「この世界、エディプシアの世界神です!!」 紫姫「…………えでぃぷしあ~?」  言い(にく)いな。 紫姫「待って俺さ、召喚に巻き込まれて気付いたらここに居たんだけど」 シロノ「巻き込まれさんですか! …ということはまさかジジイ様にお会いになってらっしゃらない…とか言いませんよね…?」 紫姫「会ってないです」 シロノ「なんてことですかぁああ!!」 ーーポトッ  あっ落ちた(笑)  あまりの驚きに羽ばたくのを止めてしまった所為でシロノワールは地面へとポトリと落ちました。  まあ思わず拾っちゃ…抱きかかえちゃうよね。  だって白い毛が汚れたら嫌だもん。 シロノ「…っきゅわ、きゅわ…っ」  落ちた拍子(ひょうし)脳震盪(のうしんとう)でも起こしたのか譫言(うわごと)のように俺の腕の中で鳴いている。 紫姫「はやく戻ってこーい」  シロノワールの柔らかそうな白い頬を人差し指でつんつんと突くと、フワフワプニムニしていて予想以上に癒されました。
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