15人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
【 0:00 】
明け放たれた窓辺で揺れる
白いレースのカーテンが
月の灯りを許す深夜-ヨル-
aquar-blueに色染められた
1人佇む、この部屋で
微かに流れるBGMと
それらを奏でるデッキの灯りと …
… まるで
無機質の中を泳ぐよに
恋人-キミ-を浮かべて琥珀を鳴らす
《 カラン♪ 》
声 …
聞きてぇなぁ。
そして、壁の時計の秒分針が
1つと成って重なる頃に
そっと …
この手を"それ"へと延ばすと
指は
想人-キミ-を探して画面を辿る
《 トュルルルル… トュルルルル…トュッ! 》
「 あ… もしもし?」
こんな時間に迷惑だったか?
… でも
耳へと吸い込まれて行く
その声に
心は色彩-イロ-を帯びていく …
〈 はい♪〉
そろそろ家具でも買いに行こうか?
なんて …
らしくもなくと
思ってみたり。
言葉じゃ上手くは言えないけれど
そろそろ、それもいいかのかな?
逢いたい想いは
逢いたい分だけ
ふたりの『愛』を育てていると …
さて …
もう、一杯だ。
そんな答えも
琥珀-コイツ-に聞いてみるとしよう?
〈 愛してるよ♪ 〉 …か?
ばぁ~か …
なら、負けてねぇ~よ!
~ fin ~
最初のコメントを投稿しよう!