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【 あなた 】
… それは
梅雨もあけた7月下旬
雨を忘れて
青と白とが広がる空に
あなたを重ねて
忘れる事が出来たなら … と
「 だめ … ね?」
1つ1つとこの音が …
1つ1つとこの文字が …
まるで棚の奥で息を潜める
果-カ-の日を写した写真の様に
触れるすべてが思い出なのだと …
わたしの胸が呼応する
拾い集めた記憶の欠片 …
どうか風化のせぬ様に
愛と言う名の言葉に変えて
明日もあなたと語らいましょう …
「 見守っていて下さいね?」
そうすることで毎日を
あなたを浮かべて毎日を …
今日も明日も明後日も
365日と夢をみる
「 ばか … 」
窓辺に覗く向日葵が
もうそろそろと揺れている …
~ fin ~
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