【 あなた 】

1/1
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ

【 あなた 】

 … それは     梅雨もあけた7月下旬  雨を忘れて     青と白とが広がる空に  あなたを重ねて     忘れる事が出来たなら … と     「 だめ … ね?」  1つ1つとこの音が …      1つ1つとこの文字が …  まるで棚の奥で息を潜める    果-カ-の日を写した写真の様に  触れるすべてが思い出なのだと …    わたしの胸が呼応する    拾い集めた記憶の欠片 …    どうか風化のせぬ様に  愛と言う名の言葉に変えて  明日もあなたと語らいましょう …   「 見守っていて下さいね?」    そうすることで毎日を     あなたを浮かべて毎日を …  今日も明日も明後日も      365日と夢をみる       「 ばか … 」  窓辺に覗く向日葵が    もうそろそろと揺れている …              ~ fin ~
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!