第1章

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「ううん違うの。秀一じゃなくて武藤くんを待ってたの。ちょっと2人で話したくて」 「え?俺!?」 この反応も想定内だ。 慌ててる武藤くんににっこりと笑顔を返しながら、隣に並んでバス停まで歩き出した。 「で、どうしたの?話って…歩きながらでいいの?」 「うん。…前にもこんな風に歩きながら話したことあったよね」 「ああ、あの時、だね」 そう、あれは約1ヶ月前のバレンタインデーのことだった。
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