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「ううん違うの。秀一じゃなくて武藤くんを待ってたの。ちょっと2人で話したくて」
「え?俺!?」
この反応も想定内だ。
慌ててる武藤くんににっこりと笑顔を返しながら、隣に並んでバス停まで歩き出した。
「で、どうしたの?話って…歩きながらでいいの?」
「うん。…前にもこんな風に歩きながら話したことあったよね」
「ああ、あの時、だね」
そう、あれは約1ヶ月前のバレンタインデーのことだった。
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