第1章

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……私から話したいって誘ったくせに、今になって緊張が襲ってくる。 沈黙…………。 歩きながらだったら自然に言えるかなって思ってたけど…。 「もしかして、また何か悩み事とか?俺で力になれることならいいけど。とりあえず聞くからさ、話してみてよ」 あんまり言いづらそうにしてると誤解されちゃう。 そう思うけどなかなか言葉が出てこない。 そんな私を急かすこともなく、ゆっくりと歩く私のペースに合わせてくれてる武藤くん。 時々私の様子を窺うような視線を感じるけど、何も言わずに待ってくれているのが分かる。
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