迫り来る波

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世の中の彼女たちはみんな、私と同じような感情を抱えながらつきあっているのかな? もしそうなら、恋はどこまでいけば成就したってことになるんだろう。 「あーもう嫌になる」 グシャグシャと髪の毛を掻きむしるようにして、机に突っ伏した。 「おーよしよし。青春だねぇ。 だけど愛、壮大なテーマで悩んでる暇があったら目の前の試験のこと考えな」 パコンと軽く頭を叩くのは美鈴。 「はぁー。そうだった………」 どんなに私が悩んでいても、時間は待ってくれない。 気がつけば、高校生活初の中間テスト目前になっていた。 この時期は、部活動も活動停止だから、今日は美鈴と図書室で試験勉強をしていた。 はぁーと大きなため息を吐いてもなお、手が進まない私を見兼ねて、美鈴が開いていた教科書とノートをパタンと閉じた。 「仕方の無い子ねぇ。ちょっと休憩しようか?」 「え?あ、う、うん」 さっさと立ち上がり図書室を出ていく美鈴のあとを慌てて追いかける。 図書室から出ると、クルリと振り返りニコッと笑かける。 その綺麗な顔は、同姓の私でもドキンとするほど美しい。 「愛が奢ってよね。私いつものレモンティね。中庭で待ってるから」 「えっ?」
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