焼きそばパンにかけ上がる。

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「......っ......ハァッ......っく!」 決していかがわしいことをしているわけではない。 俺は今全力ダッシュを決めている。 なぜか、それは 「やき、そ、ば!っぱんっっっん!!!」 お袋が俺の弁当を作り忘れたため 購買に向かっているのである。 俺がいるのが4階、 と、なかなかにでかく広い高校のため 1階の購買までは結構な距離があるのだ。 まぁただでさえ体力不足な俺は 全力ダッシュと言ってもすでに歩いているのだが。 がしかし気分は瞬○を履いたCMの子供である。 話は戻るがこの高校はでかくて広い。 そして人も多い。 入学式に校長の話を聞いていなかったから 全校生徒が何人かは知らんが どこもかしこも人、人、人。 入学して1ヶ月だが未だに慣れないのだ。 ちなみに俺はこの時点で 焼きそばパンを諦めている。 どうせ俺には無理なのだ。 この学校の焼きそばパンの人気は計り知れない。 それを買いにくる人の数も計り知れない。 無理だ無理だ。俺は3階でリタイアだ。 やはり上靴ではなく ○足を履くべきなのかも知れないと 考えながら向かう自動販売機は1階である。 人生とはつらいものである。
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