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「ただいまぁ」
迷わず扉を開くのは、BARのほう。
「おかえりー」
出迎えた寿限無の立つカウンターに腰を下ろして夕食を頼んだ。
「なんでもいいわ、眠いから。サラッと食べたら隣にいくし」
「はーい。お茶漬けでいい?」
「んー、他には?」
「そうだなぁ…高菜とじゃこを和えたのがあるからおにぎりにしようか?」
「じゃ、高菜茶漬けにして頂戴」
「はいはい。」
手際良くカウンター内で立ち回る男も、ある意味では妖怪の類に近い。
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