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なにごとにも目を輝かせ、
「濃姫、濃姫、
おもしろき書物を手に入れたぞ!」
「濃姫、京から商人が来ておる
好きなものを買ってやろう!」
「濃姫、月がきれいだ、共に愛でようではないか」
兄のようで、そして、たくましいわたしの夫
生涯にただひとり、結ばれ、ともに人生を歩むべき夫
その方の子を産みたい、と
よその女が共にするという寝所を正室である自分が共にしたい、と
思うのは自然なことではないのか
信長様…
わたしの心は美濃でも尾張でもなく
あなたのことでいっぱいにございます
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