第10話 最後の願い

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「――ひとりごとだ」 下を向き、その表情はわからない… 「帰蝶、こうして同じ部屋で眠るのも最後か… なぁ、初めて共に眠ったあの最初の夜のように共に眠ろうではないか? 帰蝶、ここに…」 信長様が両手を広げる 迷いがあった この方はたくさんの女性をそばにおき、 子を成し、それなのに正室のわたしには手をつけない そんな方が、両手を広げてわたしを受け入れようとしている
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