第10話 最後の願い

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「もしも、婚姻の初夜からーー 夫婦の契りを交わしていたのなら 我らの関係は違ったのであろうか?」 「――もしも・・・・? 信長様を嫌いになっていたやもしれませぬ あの晩、わたしは恐怖で震えておりましたゆえーー」 「そうだな それに、もしもそなたが懐妊して体調にもしものことがあれば 尾張はあっけなく、 美濃に飲み込まれていた ――賭けはせぬ それゆえに、織田はここまで大きくなった」
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