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「そのようなものにございましょうか…?」
「そなたは阿呆だ…
だが、俺も濃を利用させてもらってきた
それがお前を傷つけることもすべてわかっていたが…
織田が生き残るため…その選択は間違ってはいなかったと言える
濃には最大限の救いを与えたい…
まずは住まいだが、妙國寺に身を寄せよ、金はいくらでも岐阜から送る
妙國寺はこれまでも織田から寄進してきた
身を寄せるのに問題ない…
必要ならばそなたの屋敷を建てよう…
身の回りの世話は、織田家の侍女を引き続き遣わす
また、忍の影も引き続き濃つきの忍として、織田家から禄を遣わす
これにはいかなる否も認めん…よいな、濃?」
ーーどうして、正室から降りたいなどというわたしに優しさをむけるのですか…?
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