第12話 嫉妬

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「――町人の姿だと、影とも話しやすい… 忘れられるのが怖かったのやもしれぬ… ずっと美濃国の後ろ盾が織田にとって必要だった わたしが少しでも体調を崩せば城中が騒動だった 影も覚えておろう? しかし、美濃国が手に入り 美濃が平穏になるにつれて、“美濃国の濃姫”は忘れられていく… 構わぬのです 領民に忘れられようと 家臣たちに忘れられようとも構わない」
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