第13話 子の誕生

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「ここでは帰蝶と名乗っております」 「はい、伺っております 今日は一度会わせたかったものを連れてきました 我が妻・・・安です」 遠くに控え目にわたしに頭を下げた 「稲葉一徹殿の息女ですね」 「はい、 濃姫様の妹であった朋がみまかったのちに、 継室として嫁いできてくれました ちょうど、堺に用事があったため、 連れてまいりました 安もずっと濃姫様にお会いしたいと申していてーー」
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