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どかっと音を立てて畳に腰を下ろすと、欠伸を1つ零した。
へぇ…この人も欠伸とかするんだ…。ま、どんだけ性格悪くたって、人間だもんね。欠伸の1つや2つ…
「おい、何考えてやがるテメェ」
片頬を引き攣らせる藤堂さん。
なんでもないですよーと、舌を出して、私はそっぽを向いた。
ほんと、なんでこの人は私の考えてることがわかるのか…。
この人だけだ…こんなにも、私の感情に敏感なのは…。
私のことを一番気にかけてくれる沖田さんでさえ、文字を介さなければ感謝の気持ちも、何も伝えられないっていうのに
…。
ほんと、なんでなんだろう。
「煩い」
ほら、まただ…。
また無遠慮に、私の頭の中を読んでくる。
「無遠慮なのは、お前だって同じだろうが」
「…!」
いつの間にか、距離を詰めらていた。
顎を掴まれ、無理矢理目を合わせられる。
藤堂さんは、沖田さんとも土方さんとも違う、独特な雰囲気をもつ切れ長の目をしていた。
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