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「…っは!…はぁ、はぁ…はぁ」
ここ…幕末?
じゃぁ、さっきのは夢?
いや、そんなわけない。
あれは、実際にあったこと。
私、自分で自分の記憶の中を夢見てたんだ。
…というか、いつの間に夜になったんだろう。
藤堂さん、いなくなってるし。
私、あまりの怖さに気絶したとか?
情けない。
まぁ、本当に怖かったのは事実だけど。
静か…だな。
近くに沖田さんの気配はない。
夜勤、とか?
偉い人みたいだし、…仕事、多いのかな。
無理、してないといいけど。
ああ…喉が渇いた…水、水が飲みたい。
確か、庭に井戸があるって言ってたな。飲みたいな。
お水一杯でいい。
ジュースとか贅沢なんて言わない。
喉が渇いた。
誰か、いるかな。鈴を鳴らす。
しかし、誰かが来る気配はなかった。
こんな時、自由に動けたらいいのに…
あれ、ちょっと待って…
「う、動ける…」
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