第1章

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 食堂へ向かう途中の廊下の脇で、不自然な3人を見かける。   「なぁ、ご飯一緒に食いに行くだけだよ?」 「いいじゃん?」 「あ、僕、ちょっと寄るところあって」 「えー、何、何?、寄るとこって?」 「俺ら待つし」 二人が見下ろす形で、なんだかか弱そうな男子を囲み、食事に誘っていた。 「そんな、待ってもらうの悪いし・・」  ん?。  一瞬、か弱そうな男子が女子に見え、瞬きをする。ここ男子校だよな。  例えるなら佐藤○よみたいな。声も男か?と疑いたくなるほど女子だ。   「そんなん、全然平気だってー」  二人の男は、一人がノッポで、後はデブ。  ノッポが、佐藤○よ風男子の右手を掴む。 「やっ」  ここは男子校だが、これは強引なナンパってことだろうか?。  出来るだけ関わりあいになりたくはないが、・・・・見ているだけも後味悪い。  俺は変な正義感をだし、そいつらの方へ一歩、歩みよった。
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