第1章

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「まったぁ?」  俺は体をくねらせながら、手を大きく振り待ち合わせしていた風を装った。 「「は?」」 「えっ?」  三者三様に顔に?マークが浮いている。  そりゃそーだ。 「もう、先生に捕まってー。早く行こー」  佐藤○よ風男子のもう片方の腕を掴み、少し引っ張った。 「は?、何お前。俺ら今、倉橋と会話してんだろ」  そうか、佐藤○よ風男子は倉橋くんか。 「えー、なになにぃ。この人達―。えっ、ひょっとしてナンパー?。やだー、僕に声かけたいからって倉橋くんダシにしちゃだめー」 「「はぁ?」」 「何言ってんだ、このメガネブス、気持ち悪いんだよ」 「もう、照れっちゃって」  わざと怒っているノッポの肩を人差し指でつつく。 「このヤロー」  ノッポの腕が動く。
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