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「僕、ずっと女の子になりたくて」
「ぶっ!!」
俺は味噌汁をすすっていたが、味わう前に吐き出した。
「ギャッ、汚い。何してんの?」
「お前が予想外な事、急に話始めるからだろ!!」
いや、まぁ、その顔だったら予想外ではないのか?。
布巾でテーブルを拭く俺を無視して倉橋は話を進め出す。
「・・・この学校には、中学校の時に入ったんだ。なんとか卒業生の叔父さんに頼んでもらって。いくら男のっぽく振舞おうって思っても、体育の時間とか一緒に着替えるのとかすごく嫌だし。女の子の裸が載った写真を一緒に見て騒いだりとかできないし。前の中学校では・・・いわゆるいじめみたいな。だから、この学校に転校してきたんだ」
えっ、この話って俺が聞いていい内容なわけ?。
突っ込みどころがわからず俺はただ黙々と定食を駆逐していく。
「この学校って男子校じゃない。だからそういうの多いの有名だし」
「そいうのって?」
「知らないの?」
倉橋は目を見開く。
「何だよ」
「意外、この学校の事何も知らずに外部から入ってくる人」
「悪かったな」
俺だって公立高校行く予定で、急遽この学校になったから興味もなかったわ。
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