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「生徒会は特別な存在なんだよ」
目を輝かせながら、倉橋は言った。
6時間目の英語は教師の都合により、自習となった。その為、私語をする生徒が多く、通常の授業より教室内はざわついている。
一番前の席の倉橋は、わざわざ俺の前の席を変わってもらい、喜々として話しかけてくる。
「まずー、生徒会長の山中忠信さんは、とにかく男にモテる」
「それはご愁傷様だな」
「あ、今恋愛の方で考えたでしょ?。違うよ、なんていうかな、体育会系の男子が憧れを持つようなモテかたなんだよね。もちろん恋愛の意味で好きな人も多いけど。確か、お祖父さんが元首相なんだよ。コネクションを持ちたいっていう人も多いかもね。その次が・・・」
「その話、俺に全く関係なくないか?」
「あるよ!、覚えておいて損はないよ」
「なんでだよ」
「だって、この学校、学生のイベントは全部生徒会が仕切ってるから、お近づきになれたらいろんな事優遇してもらえるかも。もし好印象持たれたら卒業後も就職とかで有利に働くかもだよ!」
「お前、見かけによらずゲスいな」
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