第1章

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 恐る恐る門を潜ると、鋪装された道路と遠くに見える建物が見え、パンフレットが嘘を言っていなかったのだと再認識させられた。 「マジに来ちまった」  分かってはいたが、このド迫力。  学校はディズニーランドかというぐらいの広さを誇り、建物もヨーロッパのお城を連想させる。これを歩いてまわるのかと思うと気が滅入りそうだ。  荷物は先に寮に送られているため、財布と生徒手帳とケータイしか持ってきていない。重い荷物を背負ってなんて事はないが、寮に辿りつくまえにヘタってしまいそうだ。  それでも仕方がないので、生徒手帳に挟まれている簡易敷地見取り図を見ながら歩き出す。
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