第2章

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「人間の三大欲求を満たす為に躍起になる。睡眠、食欲、性欲。性欲を満たす為には勃○に耐えうる容姿じゃねーとダメだろ?」 「お前、涼しい顔でNGワード全開だな」 「真面目な話だからな。その勃○に耐えうる顔のやつはケツを狙われる」 「ホワッツ?」  俺の聞き間違い? 「で、この話の意味はお前の顔を隠しているのか?、に戻ってくるってわけだ。お前、十分ケツを狙われる顔をしてるよ。万が一そういう事になっても、今の日本じゃ男に強姦にあいました!って言っても損をするのは自分だけだ」 「ノ、ノ、ノ、ノーセンキュー」 「だからわかっててお前は、顔を隠してんのかって聞いてんだよ」  凄い回り道をした説明だったが、俺には必要だった。ただ、お前の顔は狙われると言われただけだったら、何馬鹿な事言ってんだ、脳みそわいてんのか?って返していたかもしれない。 が、この長ったらしい説明を聞いたあとでは説得力と恐怖感が違ってくる。  最初何を言ってんだ?と思っていたツーブロックの言葉がやっと理解できた。あれは、俺を心配してくれた一言だったということか。ケツを狙われたくなければ顔を隠しておけよ、って。  ほんの少しだが、ツーブロックへの好感度が100あるうちの2まで上がった。
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