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初登校から数日が経ち、学校にも寮にもなれてきた。
倉橋の存在にもそこそこ慣れ、毎回昼飯は食堂で倉橋と一緒という鬱陶しさにも違和感を感じなくなってきた。
いつもの食堂、いつもの昼飯、目の前には倉橋という状況下。
俺はふと疑問に思った事を口にだしてみる。
「なー、何であん時ほとんど話したことなかったのに友達になろうって言ってきたんだ?」
倉橋は相変わらず可愛らしい顔できょとんと俺を見つめてくる。
「うーん、別に何か考えてたわけじゃないよ。直感」
「うわー、一番聞きたくない答えだわ」
「自分で聞いてきたくせに」
頬を膨らませながら、倉橋はジャンバラヤをかき混ぜる。
「あー、悪かった」
「その謝り方、ムカつく。直感で思っただけだよ。わざわざ、あの状況で僕を助けにきてくれたわけだし、僕の事を拒む事はないんじゃないかって」
「いや、速効で断っただろうが」
「でも、ちょっと押したら友達になってくれたでしょ?」
にっこりと微笑まれると何も言えない。
ほんと、可愛いんだか憎たらしいんだか。
俺は相変わらずAランチ定食の味噌汁をすする。出汁は鰹節からちゃんと取っています!という味がしてうまい。
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