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「はは、そうだな。すまない、人を探していたんだ。もしかしたら顔を隠している可能性があったから、君かと思って確認したかったんだが、違った」
「メガネも目が悪いだけなんで。ご期待に添えるような顔じゃないです。少女漫画的な何かは起こりません」
「あぁ、俺の探している人物はもう少し品のある人物だった」
さらっとディスられたが、何も言えねえ。
「高野は佐倉智充と同室だったな」
「はぁ」
佐倉?。鼻水ぶっかけた事じゃないのか?。
「今の所、調べた結果高野が一番佐倉と親しいようだから、頼みがある」
「いえ、そんなに親しくありません」
何日も同じ部屋に住みながら、名前を呼ばれたのはついさっきです。やつ、ツンデレなので。まぁ、ラーメン食った日からはそこそこ話すようになったが。
「顔に鼻水やら唾をかけられたのは初めての経験だったよ。やはり気分がいいものではないな。あの後・・・」
「やっぱり、ちょっと話すぐらいの仲です。もしかしたら見る人にとっては親しいかもしれません」
鼻水の件を出されて、俺はすぐに訂正をいれた。そうだった、俺に拒否権はなかったのだった。親しいように見えたのなら、それが正しいのだ。
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