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これ以上突っ込んでも無意味だと思った俺は、ソファから立ち上がった。
「これで要件終わったんだよな?。帰ってもいい?」
「あぁ、構わない」
「茶ぁ、ごちそうさま」
そう言って俺は大股で扉まで近づきドアノブに手をかけた。
ノブを回そうとした瞬間、勝手にドアノブが回転し扉が俺の目の前に押し出される。
「あぶねっ」
顔をぶつけそうになって慌てて後ろに下がった。
「・・・誰?」
扉から現れた男が俺を見下ろす。どいつもこいつも身長たけーな。
こいつも生徒会の人間なんだろうか。
北村もそうだが、第一印象ははっと息を呑む程の整った容姿をしている。マッシュボブの髪型は艶やかな黒髪もあってか、目の前の容姿の男に非常によく似合っていた。
こいつも自分が一番似合うものを熟知しているのだろう。左耳にはいかにも高級そうなリングピアス、着崩した服装は少し気だるげな印象も与える。ネクタイをしていなかったので、何年生かはわからなかった。
「邪魔なんだけど、どけてくれない?」
「あ、すいません」
慌てて俺は横に退く。
「なんで、一般生徒が生徒会室にいるわけ?」
どけた俺の横をすっと通りすぎると、そいつは北村に向かって問いかけた。
「俺の客だよ」
「・・・あっそ。別にいいけど」
それから俺に顔を向ける。
「用事がすんだんなら、早く帰れば?」
すげームカつく言い方だ。
「言われなくてもそのつもりだよ」
非常にムカついたので、扉を乱暴に閉め、俺は生徒会を後にした。
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