7人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
「二分だけだぞ」
そう言って再びドアを開けるレオ。
「えぇ~、せめて五分は頂戴よ」
ワイチはドアを閉められないように足を滑り込ませ、交渉を試みる。
「ちっ、姑息な真似しやがって……
三分だ、それ以上はない」
レオは渋々ワイチの話に付き合う事にした。
「やりぃ!
……ってかまぁ聞いてくれよ!」
するとワイチはおもむろに一枚の新聞記事を掲げた。
「……それが何だ?」
レオは見るからに怪しげなオカルト記事を、拒絶するかのように冷たくあしらった。
「何って!? よく見てよ! これは世紀の大発見になるかも知れないんだよ!?」
力説するワイチは記事をレオの目の前にグッと近付ける。
レオは仕方なくチラッと記事に目を通した。
そこには……
“神か悪魔か!? 海底に揺らぐ青い光と黒い影!!”
等と非現実的な言葉が並ぶ。
最初のコメントを投稿しよう!