第1章

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ズキン・・・、ズキン・・・。 (頭痛い。) (あれ?ここどこだろう。) 綺麗に整頓された部屋。フワフワのベッド からシトラスの香りがする。 「起きたみたいだな。」 (この人誰?) 「気分はどう?」 「あの…。あなたは?」 「あんた昨日のこと覚えてないのか?」 「すみません。」 「俺は瀬良修(せら しゅう)。あんたが 昨日俺の働いている店で酔いつぶれて寝た から俺のアパートに連れて帰って介抱した んだ。」 「昨日…。」 そういえばやけ酒したい気分になって、レ ストラン・アンジュに行ったんだ。 いつもは2、3杯しか飲まないのに記憶を 飛ばすほど飲んでしまったなんて…。
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