0人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
ズキン・・・、ズキン・・・。
(頭痛い。)
(あれ?ここどこだろう。)
綺麗に整頓された部屋。フワフワのベッド
からシトラスの香りがする。
「起きたみたいだな。」
(この人誰?)
「気分はどう?」
「あの…。あなたは?」
「あんた昨日のこと覚えてないのか?」
「すみません。」
「俺は瀬良修(せら しゅう)。あんたが
昨日俺の働いている店で酔いつぶれて寝た
から俺のアパートに連れて帰って介抱した
んだ。」
「昨日…。」
そういえばやけ酒したい気分になって、レ
ストラン・アンジュに行ったんだ。
いつもは2、3杯しか飲まないのに記憶を
飛ばすほど飲んでしまったなんて…。
最初のコメントを投稿しよう!