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また、駄目だった…
ピラッとめくった本の投稿雑誌には、
一ページも載ってない…
「三浦さん……」
ふっくらとしたお腹を揺らして、
児玉さんは私を心配そうに見つめてくる…
私三浦 深雪…は小説家である。
青色と緑のチェックのハンカチで
汗を拭う児玉さんにいつもより様子が違うことに気付いた…
「三浦さん…実は…奥さんの出張で引っ越すことになったんだ…」
えっ……?
「……だから、三浦さんに新しい編集者さんがつくことになりました…」
はっ……?
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